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学び

アプリケーションデザイン・同演習

2019.07.19
「ソフトウェア開発の知識と技術を総合的に学ぶ」

情報科学科教授 来住 伸子

アプリケーションとは、コンピュータで何かの目的を達成するためにユーザーが直接使うソフトウェアを意味し、かつては「応用プログラム」と表現していましたが、今は「アプリ」と呼ばれています。スマートフォンにダウンロードして使うアプリケーションはモバイルアプリ、マウスなどのポインティングデバイスを使ってパソコンで使うアプリケーションをデスクトップアプリと呼びます。また、Webブラウザ(Internet Explorer やSafariなど)から利用できるアプリケーションはWebアプリケーションと呼び、アプリケーションデザインの授業では、このWebアプリケーションのデザインと開発について学びます。
アプリケーションの開発には、開発に必要な知識とともに、その知識を用いてアプリケーションをデザインし、それに合わせてプログラムを書く力が重要です。そのため、授業は講義と演習のセットで行っています。講義ではWebアプリケーションの仕組みの理解に必要な知識や、インターネットとWebの仕組み、データベースを使った情報共有などについて学び、演習では実際にアプリケーションを開発します。演習をとおして、どのような場面で何の技術を使うのが適切か、問題が生じたときにどう対処するかなどを実践的に学び、身につけることができます。

講義は私、演習は助教の大塚亜未先生でこの授業を担当していますが、演習ではTA(ティーチングアシスタント)として数名の大学院生にも参加してもらい、些細な質問に対してもきめ細かくサポートしています。さらに昼休みには大学院生によるQ&A教室を開き、授業時間外も質問ができるようにしています。

また、技術についての知識とその知識を使いこなす力に加えて、チームで協働して開発するためのコミュニケーション能力を身につけることも重視しています。作成する前にデザインを説明する、それを正確に理解して実現する、デザイン時には想定していなかった状況はないか想像してチェックする、というような広い意味でのコミュニケーション能力がソフトウェア開発には必要だからです。最後の授業で、自分たちが開発したアプリケーションについて発表し、デモンストレーションを行うのも、そうしたコミュニケーションの力を身につけることを目的としています。一人でコンピュータに向かって黙々と作業することがソフトウェア開発ではありません。チームでコミュニケーションをとりながら開発する大切さを、実践的な演習をとおして学んでいきます。

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